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- ISSN 2039-800X
Trimestrale online di cultura cinematografica
Diretto e fondato da Luigi Abiusi
anno VII | UZAK 27 | estate 2017

子供のころはぼうっとしていた。

Tsukamoto Shin'ya

tsuka子供のころはぼうっとしていた。

学校の授業が苦手だったので、その苦渋から逃れるために
脳ミソを体から切り離して、妄想の世界に飛んだ。

妄想の世界はとても自由で、頭の中で作り出した物語に没入した。
時にはそれを絵にして表した。
僕の教科書は、頭の中から飛び出した妄想の絵で真っ黒になった。

そんなわけで子供のころは大人たちから心配された。
映画を作っていなかったら、僕は妄想の世界の住人に過ぎない。
ハタから見たら、まったく動かない,世の中とまったく関わりを持たない
人間でしかない。

映画は、僕の妄想を、具体化してくれる。
それも、映画館というおそろしく巨大な闇の中に、具体化してくれる。
大勢のお客さんがそれを見て泣いたり笑ったり、何か新しい発見を
してくれるのだ。
そしてすばらしいことに映画は世界中の人々に語りかける力を持っている。
映画が僕の世界を広げてくれた。

今、映画の脚本を考えるときは、子供のころと同じ没入感で
考えたものだけがモノになる。

理屈で書いても、それを頭の中の映写機にかけると、
正しいか正しくないかが分かる。
それは自分が作り出したというより、
僕自身は観客となって眺めているに過ぎないと感じるときがある。
何か闇の中に眠る世の中の真理や大きなものが渦巻いて
ぼくにあるべき映画を見せてくれているというふうに感じるのだ。
ぼくはそれに従順になるだけなのである。

すべては、集中することで、闇の中に何かが目覚めることから始まる。
それが僕にとっての映画なのだ。

(Traduzione in italiano)


Ho visto cose

 

Speciale Crossroads 2017




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